集中治療を勉強

集中治療をメインに医学知識の備考録です。

high risk患者におけるPCI後のDAPT期間のRCT

Ticagrelor with or without Aspirin in High-Risk Patients after PCI
the Ticagrelor with Aspirin or Alone in High-Risk Patients after Coronary Intervention (TWILIGHT) trial
NEJM
P:DESでPCIを受けて3ヶ月のticagrelor+aspirin投与した後major bleeding or ischemic eventがないかつ、虚血や出血のリスクがある患者
I:ticagrelor+placebo
C:ticagrelor+aspirin
O:The primary end point was Bleeding Academic Research Consortium (BARC) type 2, 3, or 5 bleeding
 
またも SMART-CHOICE、STOPDAPT-2に続くDAPT期間のRCT。今回の特徴は虚血、出血リスクがある患者に限定したこと、ticagrelorを使用していること、そしてN数が多いこと(7119人!!)、欧米人がメインであることです。
結果は、ticagrelor単剤で出血は減り、ischemic eventは増えなかったということ。
デザインとしてはよくできているものの、サンプルサイズ計算とN数やイベント発生率が異なることがやや不十分な印象を与える。ましてやkey secondary outcomeであるischmic eventに関しては非劣性を見ているためほぼ差はないとはいえN数が少ないことは大きく考えるべき点である。
とはいえSMART-CHOICE、STOPDAPT-2に続きDAPT期間が短くできるかもというのは一貫して同じ結果。今後の診療に大きく影響を与える論文でした。